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ブブカと公教育

ドイツの語学コースに通っていると、さまざまな国籍のさまざまな文化をもった人に出会います。
私が通っているのは、基本的に海外からのMigrant(移住者)のためのコースなので、パートナーがドイツ人であったりパートナーがドイツで働いてる人の他、政治的な亡命者も居たりします。
たとえば、隣に座ってるイラク人のクラスメイトから突然、
「そういえば、俺がSoldat(兵士)だったときには、、、」
という話が出たりします。パパブッシュの時なんだろうか、ジョージW ブッシュの時なんだろうか、、、


さて、ここでイスラム教の人と友達になった。日本にいると、イスラム教徒に会うことなんてめったにない。
一部がクラスの途中で抜け出してお祈りをしたり、お酒を飲まなかったり、お菓子を食べる時に原材料にちょっと神経質だったりする以外は、とても良い友達だ。
(お菓子を食べる時に原材料に神経質なのは、豚由来の材料が入ってないことを確認するためのよう。イスラム教では、豚を食べることが禁じられているのです。)

ところが、クラスでディスカッションをしようということになった時に、問題が起きた。
クラスメイトの一人が突然
「どうしてドイツの公教育では、ブブカを着用している人が教師になれないのか。」
という話を提起した。念のために書いておくと、ブブカとは、イスラム教徒の女性が頭にかぶっているベールの事だ。
彼女は、スウェーデン出身のイスラム教徒で、ドイツ以上に人権意識の高い北欧では、ブブカを着用している人が病院で働いていたりするのが普通らしい。
この話には、ほかのイスラム教徒の生徒も意気投合。先生が
「公教育の場には宗教を持ち込めないから。」
と説明しても
「先生がイスラム教徒でも、生徒に宗教を押しつけなければいいじゃないか。」
という主張を曲げない。
日本のキリスト教学校のような、私立学校の先生になればいいじゃないかと思うのだが、それも納得いかないようだった。

北欧に比べれば、ドイツの人権意識は遅れているかもしれないけれど、それでもずいぶん緩やかな方。お隣の国、フランスでは公共の場でブブカを着用することを禁じる法律が可決されたのだから。(これはまた、自由と権利の国フランスならではの理由があるのですが。)

どの国でも、外国人という立場はいつも差別との戦いであり、私自身はそれになんとなく慣れてしまっている。外見からドイツ人と大きく異なる以上、差別に会う機会も多い。
イスラム教の彼らは、外見はよく似た、中身が違う外国人なのだ。外見では差別されないが、行動や発言から差別が始まる。その状況に甘んじず、差別に対してきちんと主張していく強さに、感心させられる。

一方、その主張の強さが逆に反感を招いた結果、差別が激しくなる一面もあるのではないかと考えさせられる一日だった。


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プロフィール

Saori Fujita Heuer

Author:Saori Fujita Heuer
ライター、Web&携帯マーケティングコンサルタント
プレミアムブランド自動車会社でWebマスターをしていました。
8年習ったはずのフランス語と3年習ったはずのドイツ語を武器に邁進中。ヨーロッパでジャパンブランドを訴求するため、スイスにコンサルティング会社を設立。
会報誌にて、PCコラムを連載中。

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